【統計検定】統計検定2級(CBT試験)合格振り返り

勉強系(Python/Excel/統計学/その他)

統計検定2級に合格しました

厳しい戦いでしたが合格しました。勉強したこと、考えたことをまとめます。

 

学習内容

・統計WEB(統計学の時間)

統計学の時間 アーカイブ - 統計WEB

まずは統計検定2級対策のド定番として名高い統計WEBの内容を一通り読みました。ポイントは行間でわからない部分があってもひとまず次に進むことかなと思います。基礎編が統計検定2級の内容におおよそ合致しますが、全32章と非常にボリューミーであるので、わからない部分にじっくり時間をかけてしまうとマジで終わりません。ひとまず最後まで完走して、もう一度わからない部分に立ち返ると案外スルッと頭に入ってきたりします。

・過去問演習

統計WEBの内容を頭に叩き込んだあと、過去問を4回分ほどやりました。
だいたい一発で解けるか、解けなくても解説を読んで納得できる状態になっているはずです。解けなかったものは解法をなぞって、もう一度問題文を読んで自分の手で再現できるか検証しましょう。
気を付けるべきこととして、過去問には毎回1-2問ほど解説を読んでも意味が分からないような難問が紛れていることが多いです。(例.2019年11月問10)
一回分の解説を読み切って意味不明(と感じる)問題が1,2問であれば、無理に解かなくてもよい問題としてあきらめてしまうのがベターと思います。

 

CBT試験を受験

得点率47%での不合格、全然惜しくない、13%差での不合格、正直でかい(ベテランち風)
自分なりに考えた敗因は以下です。

①なんだかんだで基礎があいまいだった

身もふたもない原因ですが、CBT試験は基礎の理解不足が得点にモロに出ます。例えば母分散未知でt検定での推定・検定を行うときの自由度は?とか、

分母のnは標本数nのまま?それとも自由度n-1を反映させる?(前者ですね)等が選択肢に出てきます。PBT形式でもその手の問題はあるにはあるのですが、どちらかというと計算結果を選択肢としているものも多く、対してCBTは立式までのの考え方をとにかくしつこく聞うてきます

②CBT形式のボリュームに面を喰らった

3級でメインとなるデータ読み取りの問題について、2級の過去問だと毎回3-4問程度の出題でしたが、CBTだと6-7問ほど出てきており純粋に時間的に厳しいです。いきなり2級に挑戦する人は念のため3級の問題にも慣らしておくほうが良いかと思います。

 

学習内容(再)

・公式テキスト

一致推定量と不変推定量とは?的な概念系の問題が1〜2問出ますが、それらを頭に叩き込むにあたって統計WEBの内容は簡潔であるがゆえに腹落ちしづらい部分もちょいちょいあります。その点でamazonレビューで悪名高い公式テキストはさすがに親切なので、問題演習が一息ついた段階で読み直してみるのが良いと思います。
ただし気をつけないといけない部分として、確率分布の各期待値・分散の導出など統計検定2級対策としては明らかにオーバーな内容が一定数含まれています。このあたりで躓きそうになったら、「最終的に何を確実に抑えないといけないのか?」を考えて、読み飛ばす部分を見極めるのが重要です。

・過去問演習

公式テキストを踏まえたうえで、もう一度過去問を仕上げなおします。
大切なことは解法の行間の細部をきちんと押さえることです。例えば
・t検定を使用するとき、片側検定か両側検定か?(その根拠は?)
・ベイズの定理を使用するとき、どの要素が計算に登場するのか?
(組み合わせの箱をきちんと書く!)
などが少しでもあいまいだと、途端にトラップ選択肢にドボンします。(CBTの怖いところは小問が無いことで、2つ,3つの選択肢の組み合わせのうち1つでも間違えるとその問全体が不正解になることです)

・ヨビノリ動画

確率統計学|予備校のノリで学ぶ「大学の数学・物理」

統計検定2級の範囲とかなり合致率の高い内容を、映像でわかりやすく説明しています。手を動かして勉強する時間が取れない日に、移動時間等でサクッと見るのが良いと思います。

 

CBT試験を受験(再)

回帰分析がボロボロの状態のままだったのであまりイキれない点数ですが、逆を言うと確率分布、推定・検定の基礎問題をがっちりと固めれば合格ラインは確実に見えてきます。

 

CBT試験を受けるときに気をつけること

・解けそうな問題から解く

CBT試験はペーパー形式(PBT)と比較して短問が多い構成なので、時間的に非常にシビアになっています。(合格点が60%と低く設定されているのはそのため?)序盤でちょっと手こずりそうな問題に遭遇したら、一時的に適当にチェックを入れて次の問題に早々に移るなど、全体を通して1問でも多く正解をもぎとるタイムマネジメントを図りましょう。

・なるだけ「きちんとしたテストセンター」で受験する

パソコンで受験するCBT形式では自分の筆記用具を使わせてもらえない場合がほとんどで、試験会場で配布される筆記用具を使用します。それが
・普通の紙とシャーペン
・ツルツルのラミネート紙とサインペン
など会場によってまちまちで、後者の場合非常に計算をやりにくい状態で試験に挑む羽目になります。経験則上「きちんとしたテストセンター」のほうが前者を提供してくれる可能性が高く、またその他の環境も整っている場合が多いので会場選びは慎重に行いましょう。
東京神奈川だと「オデッセイテスティングセンター」有楽町店、横浜店がおすすめです。

 

おわり

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