ブーイング論争、おわり！w

応援しているチームの調子が悪いとSNS上でブーイングアリナシ論争が燃え上がり、他方ではサッカーの内容に関する不満への同情を求めて戦術クラスタ系アカウントへの質問箱がパンクする。という現象が起きるのは岡本賢明が芳賀博信の頭部にチョンマゲを作っていた時代から続いている自然の摂理であるが、こと2024年のコンサドーレにおいては開幕早々に5連敗をしたり3-0が危険なスコア化したりのせいか、すでに3年分くらいのブーイング論争が札幌サポ界隈で勃発している。
Twitter上でそういった投稿をたびたび見るのもウンザリしてきているので、ブーイングが発生し得る状況に対して自分がどう振る舞うかをあらためて整理し、ブーイング論争はなるだけ目に入れないようにしたい。100%私見。

その1.元所属選手の選手紹介時
その2.試合中の相手チームボール保持時
その3.負け試合後の選手挨拶時
その4.市原市長がヘンな挨拶をした時

その1.元所属選手の選手紹介時

→しない。
基本的にプロサッカー選手は敵チームのサポーターからブーイングを受けると気持ち良くなる異常者の集まりだと思っているので、移籍に関してどんな経緯があったとしても試合前から相手に塩を送るような行動は慎みたいところである。やるとしたら無視の方が良い。
白い恋人パロディ騒動ゲロキショクラブに移籍した都倉くんと最初に対峙した試合でのゴール裏総スカンは痛快そのものだったが、いろんな考えの人が増えた現状のゴール裏においてはそこまでの態度の統一は難しいのかもしれない。とにかく選手紹介でのブーイングはしない。

その2.試合中の相手チームボール保持時

→普通にする。ただし、後続の応援歌ではブーイングより必ず声量を上げる。

前述の通りプロサッカー選手は敵チームのサポーターからブーイングを受けると気持ち良くなる異常者の集まりだと思っているので、「ボールを持つ相手にプレッシャーを与える」意図のブーイングは全くの無効果だと思っている。

話は飛ぶがサッカーのプレー局面にはポジトラ（自チームが相手からボールを奪う瞬間）とネガトラ（自チームが相手にボールを奪われる瞬間）があり、このあとすぐにチームとしてどういった戦術を取るかが重要な考え方の一つといわれている。
個人的にこれはサポーターの試合中応援にも通じるものだと思っている。札幌でいえば相手からボールを奪って速攻に出る時の「＊　＊　＊＊＊　＊＊＊＊　サッポロ！」がまさにポジトラ局面での代表的な応援だといえて、手拍子もしやすいこの応援歌でメイン・バックも巻き込んでの押せ押せムードを作れるとかなり攻撃の雰囲気作りに迫力が出る。
迫力を出すために声量の大きさが最も重要なのは言うまでもなく、もう一点は前の応援歌からのメリハリをつけることである。それにおいてそもそも応援歌ではなく、前後のメリハリを最大化する：ポジトラの前段としてのブーイングは非常に有用であると考える。
もっともブーイングのほうが大きかったらメリハリもクソもないので、後に続く応援歌で爆音を出す前提で、相手がボールを持っているときにブーイングをしっかりやる。はアリだと思う。

その3.負け試合後の選手挨拶時

→したければする。ただし、する時は絶対に無礼な野次を飛ばさない。

負けもしくは負けに等しい引き分けにおいて、ゴール裏にトボトボと挨拶に来る選手を拍手で迎えるかブーイングで迎えるか、その違い自体は大した意味を持つものではないと思っている。
それは受け取る選手次第であり、良い選手ならブーイングにはナニクソと奮起し、拍手には次戦こそこのサポーターを喜ばせたいとやはり奮起する。ダメな選手はブーイングにいじけて拍手に甘える。
なのでゴール裏の（に限らずメインバックの）サポーター各々が、あくまで自分の感じ方に素直になって拍手でもブーイングでも好きなようにリアクションを取れば良いと思う。よっぽどひどい試合を見せられたなら無反応で良い。
それが受け取る選手次第という前提を理解していれば、拍手を送る隣の席の人に対して「いや今日はブーイングでしょ」と毒づいたり、ブーイングするゴール裏に対してそれはどうなのとグジャグジャお気持ち表明することが周回遅れの議論であることは明らかだろう。

ブーイングで不満を意思表示するときに気をつけるべきは、「死ね！」というような暴力的な誹謗中傷的表現であったり、「辞めてしまえ！」とかのサッカー選手以前に職業人にかける言葉として不適切な表現を選手に投げつけるのは絶対にしてはならないということである。あまりに当たり前だけど。
ブーイングをする時は自分自身のソウルジェムが濁りに濁って上記のような狼藉を働く危険性が高まるので、自分を律して責任を持って、「フェアなブーイング（＝純粋な不満の意思表示）」を心がけたいものである。