2023/09/10 札幌0-3横浜FM
ルヴァン敗退。つらい。
2023/09/16 札幌0-1湘南
なりふり構わない湘南が良かったことを踏まえても、あくまで結果を見たときに最下位に無得点負けはふつうにきつい。
Jリーグ公式サイトより、ミシャのコメント。内容は良かった。結果は伴わなかった。親の顔より見た構文である。
ペトロヴィッチ監督 ]
今日のような試合のあとでは、どのようなコメントをすればよいでしょうか。立ち上がりから選手はアグレッシブに試合に入ってくれたと思いますし、狙いとする戦いは果たしてくれた。球際でも競り勝っていた。運動量、コンビネーションなど、よく戦ってくれたと思う。シュートもたくさんあり、決定機もあった。不運なことにボールがゴールに嫌われた。そういう試合でした。ただし、選手たちは最後まであきらめずに戦ってくれました。狙いとする部分は出せていた。内容に関しては、良いゲームをしたと評価したい。ただ、結果だけが伴わなかった。そういう試合でした。
見かけイマイチな成績と散々な試合結果でミシャ札幌へのソウルジェムが濁りに濁っているときこそ、ミシャ札幌とチーム成績に何を期待するのか？そしてどう応援していくか？の視点で現状を見つめ直そう。
前提
・チーム人件費と成績には正の相関がある。（厳密に検証はしていないけど）
・チーム予算中位～下位のチームを数年にわたりJ1に残留させられる監督は普通に優秀。
事実
Jリーグのクラブライセンス事務局が公開している資料。(PDFファイル直リンク)
コンサドーレの人件費順位は以下の通りで、基本的に13位付近を推移している。
それに対して実際の成績は常に人件費より高い順位に収束している。（しかも一度も人件費順位を下回っていない）
| 年度 | 人件費（百万円） | 人件費J1順位 | J1順位 | 順位差 |
| 2022 | 1,814 | 13 | 10 | 3位高い |
| 2021 | 1,540 | 14 | 10 | 4位高い |
| 2020 | 1,495 | 13 | 12 | 1位高い |
| 2019 | 1,698 | 14 | 10 | 4位高い |
| 2018 | 1,502 | 15 | 4 | 11位高い |
数字ベースで見れば、間違いなくミシャ監督はとてつもなく優秀である。
傾向
一方で近年、特に昨年から今年にかけて、負け試合の後のTwitterにおけるTLの荒れ具合が強まっているような気がする。
2019年、大分にアウェイで負けて3銭勝ち無しの時は45リプライ。
2021年、鹿島に4-0で粉砕されたときは37リプライ。
そして直近、湘南に圧勝された試合結果ツイートに対しては114リプライ。
年々荒れ気味になっているのは
①長期政権からくる純粋な閉塞感
②ミシャサッカーはオールコートマンツーマン等とてもピーキーなサッカーをやっていて、副産物として生まれる良くない部分に目が付きがち
が主な原因だと思う。（主観）
現状が変わるとしたら？
前述の原因をどうにかするとしたら、数字で見たときにミシャ監督がめちゃくちゃ優秀である前提も踏まえて（応援の力がファクターXとして作用するのもいったん置いといて）
①人件費をすごく増やして、ミシャよりギャラが高く、成績に対してそれ相応の責任を負ってくれる監督へ交代する
②人件費をすごく増やして、ミシャ監督の悪い意味でピーキーな部分をカバーして有り余るような良い選手をよりたくさん集める
シンプルに考えたらこの2パターンになる。
主に守備で「ここを直したら」みたいな改善点が山ほど出てくるのもミシャサッカーだが、素人目に改善したほうが良いと思うポイントは現場の人が何十周も思考を重ねて通過しているポイントであって、諸々の優先順位をつけた上で最も武器にしたいポイントをスポイルしないためにあえて野放しにしている改善点でもある（それ故に、思い出したようにガンバを4-0でボコったりする）と思いたい。
現状が変わることに期待してよい？
人件費を無理なく増やすとしたら売上高をまず増やす必要があるのだが、先ほどのJリーグが公開している資料の売上高の項目を見ると、ここでも札幌は13位付近を推移している。
（2019年にアンロペ武蔵ルーカス中野岩崎檀崎トーヤとしこたま補強・新卒獲得をして、3年目の2021シーズンでさあ勝負という時にコロナ真っ最中だったのも痛い）
北海道のどこかにいきなり油田が見つかる等しない限り、向こう数年で札幌の立ち位置が劇的に変わることは期待しない方がよさそう。
おカネが無い前提ではガチのマジで降格危機にでもならない限り、ミシャ路線を止めるのはそれはそれでギャンブルだと思う。
まとめ（向き合い方を再確認する）
・あくまでクラブの財政から考えると、今のミシャ札幌は十分よくやっている。
・一方で閉塞感も半端じゃないので、Twitterに跋扈するミシャ解任の意見も一理ある。（同調はしないけど）
・クラブの財政は急には良くはならないし、そのためチームの成績が突然劇的に良くなる可能性は高いとはいえず、13位付近に収束するなら湘南戦みたいな負けは当然あることを受け入れる。（もちろん、それぞれの試合において結果にブーイングする権利はある）
・成績の向上が期待できなければ応援できないというのもお客様感が過ぎるので、現地参戦する試合にてゴール裏の空間でサポーターとしてできることは従来同様きちんと熱量を持ってやりきる。
・片野坂さん、札幌で夢を叶えないか？
以上
