この記事は「北海道コンサドーレ札幌アドベントカレンダー2023」に参加しています。
totoWINNERとは
2023シーズンより新登場した、対象1試合のスコアを予想するtotoの形態。
従来の形式は通常totoが13試合、mini totoでも5試合の勝敗を的中させる必要があるため実態は限りなく宝くじに近いイメージだったのだが、新登場したtotoWINNERは1試合のスコアを的中させるだけなのでかなり当選を期待できるようになっている。
またtotoWINNERの注目すべきポイントは両チームスコアレス〜4得点以上までの組み合わせのパターンを選ぶ形式にあり、4得点以上の勝利は全て「その他勝利」として扱われるところである。
つまり何点取られてもその分を取り返す「剣で刺して盾で殴る」「破壊の鉄球とおなべのふた」「全裸で斧を振り回す」札幌のサッカーなら、自ずと「その他勝利」での当選がしやすくなり当選連発では?
その観点から、totoWINNERとコンサドーレについて以下の説が浮かび上がった。
totoWINNER
コンサドーレの試合で
「その他勝利」を
年間通して買い続けたら
大儲け説
流石に言いすぎた。「大儲け」では出落ち感満載だが、ハードルを少し落として年間通しての収支が黒字になることは十分に期待できるので、札幌の一年間のtotoWINNER当落を追ってみることにする。
レギュレーション:札幌のJ1リーグ戦1試合につき1口(200円)を毎回買い、当選するごとに当選金残高が増える形で最終的な収支がプラスになるかどうかを検証する。
2023シーズンと当選試合の振り返り
ゴール出るウィーク(J1第10節 vs.横浜FC)
最初の当選試合はゴールデンウィーク1試合目、みんな大好き四方田さんが率いる横浜FCとのアウェイ戦。
立ち上がり早々に金子のエンジェルクリア()から先制点を奪われて不穏な空気が漂うも、浅野のドッカンミドル(ウィ!)で同点に追いつき、前半ATにはまたしても浅野の果敢なシュートからグリズリーつよしがきっちり詰めて逆転に成功した。
3点目は後半に入ってから、サイドを駆け上がったグリズリーつよし→荒野→菅→またまた浅野でゲット。「翔んで埼玉2」でも話題になった武蔵野線の路線図のような美しい弧を描くパス回しが光った。
仕上げは後半AT、ペナ内での混戦から良い位置にいた駿汰がゴールにパス。駿汰はかつての「なぜそこに進藤」こと進藤亮佑より「なぜそこに進藤」している。
オッズ:3.6倍
当選金:+720円
マジでゴール出るウィーク(J1第12節 vs.FC東京)
次の当選試合はこれもゴールデンウィーク、連休最後のホームFC東京戦。
開始早々にグリズリーつよし→浅野のホットラインが開通し幸先よく先制点を挙げると、菅が「いつもの」斜め45°から2点目をゲット。菅の斜め45°は実質PKかというくらい入る。
札幌の勢いは止まらず、PKもゲットしてネコタクが冷静に沈め前半のうちに3点目。
PKは決まるものだ。
後半に入って菅が本日2回目の「いつもの」で4点目を挙げ「その他勝利」条件を満たすと、極め付けはネコタクがキレのある切り返しでDFを置き去りにし勝負アリの5点目。
ゴールデンウィークは合計9得点。この時期にゴールから嫌われる現象は「ゴール出んウィーク」と揶揄されるものであるが、2023年札幌は翻って「ゴール出るウィーク」であった。
オッズ:10.5倍
当選金:+2,100円
J2!J2!J2!(J1第13節 vs.湘南)
当選3試合目はGW翌週のアウェイ湘南戦。
華麗にサイドを抉ったネコタクから駒井がナートゥを踊るような美しい右足払いでゴールに流し込み先制点をゲット。
その後いつのまにか逆転されるも、駿汰の針の穴を通すようなパスにグリズリーつよしが飛び込んで同点、さらに吹き止まない風に乗り続ける浅野の思い切りの良いシュートで再逆転の3点目。
最後は「チェック」スパチョークがペナ外の距離から中距離弾道ミサイル弾をぶち込んで4点目、「その他勝利」が成立した。チェック!チェック!チェック!
試合後、DAZNのインタビュー時に聞こえてきた「チェック」コールが残留争いに骨の髄まで思考を支配されている湘南サポには「J2」コールと聞こえていたそうで、ひどい煽りではないかとTwitter上でプチ場外戦が起きかけていた。残留争いって怖いね!(ハナクソホジー)
ちなみにジェフ千葉「WIN BY ALL」はいろんな聞こえ方がすることで有名。
なお当方はこの試合を欠席し、「日本で唯一のダービーマッチ」こと信州ダービーを長野まで見に行っていた。自分が見ないときに限ってスッキリ勝つのはサポーターあるある。かなしみ。
オッズ:4.0倍
当選金:+800円
Das ist Sapporo!!(J1第16節 vs.柏)
当選4試合目はアウェイ柏戦。
前半10分に荒野が菅のお株を奪うようなペナ外左斜めシュートで先制、2点目は駒井がゴールへ安定の激ウマパスを流し込むと、グリズリーつよしが自分の体ごとゴールに飛び込む形で3点目。あれよあれよと前半のうちに3点を挙げた。なお2失点もした。
後半に入って3点も取っているのになぜか同点なのはさておき、CKの混戦からネコタクが親の顔より見た右斜め低弾道シュートを決め4点目。
4点も取っているのになぜか同点なのもさておき、試合終了間際に中国雑技団のようなアクロバットなパス回しからゴールに押し込んだのは「なぜそこに」駿汰。
第一判定はオフサイドとなるもVARが介入し、最終戦セレモニーのミシャのスピーチくらい長ーいチェックレビューの結果、最終的にはゴールの判定となり勝ち越し。ゴール判定の歓声でゴール裏後ろの壁が吹っ飛ぶかと思った。
この試合をきっかけに「Das ist sapporo(ミシャが常用するドイツ語で「これが札幌だ」の意味)」が標語のような形で定着し、2023シーズンを振り返る上で間違いなくアイコニックな思い出として扱われるであろう、壮絶に殴り合う「死合」となった。
ちなみに今回の集計対象外ではあるが、天皇杯の相模原戦ではすっかり「その他勝ちの札幌」が周知された影響かオッズが凄いことになっていた。
その他勝利のオッズが1.0倍。イクイノックス複勝かよ。
突然の特大フラグ「Das ist Sapporoグッズ販売」
Twitter等SNSで「Das ist sapporo」が盛り上がりを見せる中、クラブが相澤デザイングッズの新シリーズを発表した。その中には期待通り「Das ist sapporo」シリーズもラインナップに連なった。
♪〜
ラララララーラ
ラーララララーラ
俺らは知ってるぜ
調子に乗ったグッズを出したらバチが当たったようにチームの成績が落ちることを
天皇杯含めて6試合3得点11失点。札幌のサッカーが失点数そのまま、得点力は控えめに美味しくなって新登場。この流れは2015年「敵地無敗」グッズを思い出させた。
当時はこの後アウェイ3試合目のセレッソ戦であっさり敗れ、グッズのご利益はわずか1ヶ月で露と消えた。2015年の再放送すぎてワロタ。
ケチャップのフタは突然開く(J1第26節 vs.G大阪)
当選5試合目はめっきり大量得点の試合も見られなくなった秋口、ホームG大阪戦。
先制点をゲットしたのはチェック。「いつもの」ペナ外からファーに突き刺すシュートを決め、タイからお越しになった推定50名の大応援団に早速カッコいところを見せた。タイの皆さん毎試合お越しになってくれ。
試合は1-0で後半へ。駒井のアドバンテージから抜け出したグリズリーつよしがシュート防がれるも、またしてもチェックがこぼれ球をぶち込んで2点目。タイの皆さんにシーパス支給してくれ。
3点目は浅野のクロスから逆にガンバの守備が心配になるくらい超どフリーのゴニがきっちり決め、後半ATに浅野のシャークミドルで4点目が決まり久方ぶりの「その他勝利」成立となった。
オッズ:8.2倍
当選金:+1,640円
結果発表〜!!(最終収支)
ということで2023シーズンも無事J1残留を決めて終了したので、さっそく結果を見ていこう。果たして収支は黒字になったのか!?結果はいかに。(棒)
収入:6,020円
支出:7,400円
収支:マイナス1,380円
シーズン5回当選もむなしく、収支はおよそ7試合分の赤字となった。
敗因としては前述の「Das ist sapporo」グッズ販売がフラグとなったシーズン後半戦の不調、それも時期的にはグリズリーつよしの離脱と重なる形となったことが考えられる。
ちなみに(グリズリーつよし稼働試合)
それでは、グリズリーつよしが出場した試合だけを買った場合はどうなるか?
収支は以下の通り。
収入:6,020円
支出:4,400円
収支:プラス1,620円
めっちゃ儲けた。
この余剰金を使えば、松尾ジンギスカン渋谷店の「特上ラムジンギスカン定食」1,830円を実質210円で食べることができる。松原修平は金の雨を降らせ、グリズリーつよしはジンギスカンの雨を降らせる。
結論
グリズリーつよしが出るなら「その他勝利」を買うべし。
…えっ、FC東京が小柏を獲得!?
東京さん、小柏で良いの?
もっとビッグネーム獲ろうよ。ラウールとかいこうよ。
以上