真空ジェシカのラジオ父ちゃん「ともはるさ~ん」の傾向を考えよう

お笑い等

真空ジェシカのラジオ父ちゃん

Spotify、Apple Music等各音楽配信サービスで配信されている、真空ジェシカのTBSラジオの番組。ネットカルチャーに強い真空ジェシカのディープさが凝縮されていて最高に面白いので是非聴いてみるべし。

コーナー「ともはるさ〜ん」

ツカミとして番組冒頭で川北氏が何かしらをパロディしたフレーズを言い、ガク氏が「あ、これは〇〇ですね〜」と、元ネタを(パロディに乗っかってもじった形で)補足するもの。

すまんなリリー、間に合わんかったわ
これは「みとれず(見取り図/看取れず)」ですね〜

過去作まとめ

最頻形「言いまつがい」

ともはるさ~んで最も登場する形として、言葉の一部分が別の言葉に置き換わる「言いまつがい」が挙げられる。言いまつがいとは「ほぼ日刊イトイ新聞」で提唱された、言葉の一部あるいは全部が別の言葉で置き換えられ、こっけいな文脈になることの概念である。

例:ほぼ日刊イトイ新聞 – 言いまつがい (1101.com)

フェア期間に、お客様へ
サービスとしてプレゼントを渡す際、
言ってしまいました。
「こちら、ペナルティになります!」
「ノベルティ」ですよね、普通。
(イクラ)

似たような言語用語として「音位転換」や「語音転換」というのもあるのだが、より汎用的な意味づけがされている「言いまつがい」を以下で使う。

言いまつがいパターン① 川北側で言いまつがいし、ガク側で情景描写する

川北側で決めフレーズを言いまつがいし、その言いまつがいによって生まれた新しい意味をガク側で情景描写するパターン。

例1

このWAGEーッ!
これは「かもめんたるにパワハラをする豊田真由子」ですね〜

元ネタは以下のようになる。

このハゲーッ!
これは「豊田真由子」ですね〜

このハゲーッ!の言いまつがいの一つとして、
「ハゲ」
→「ワゲ
→早稲田大学のお笑いサークル「WAGE
という連想が成り立ち、川北側の「このWAGEーッ!」となる。
WAGEの代表的なOBとしてかもめんたるがおり、豊田真由子=パワハラ音声というパブリックイメージがあるので、かもめんたるにパワハラする豊田真由子の情景描写が浮かびあがる。これをガク側にあてはめ、結果的に

このWAGEーッ!
これは「かもめんたるにパワハラをする豊田真由子」ですね〜

のともはるさ~んが完成する。このネタの作者の方が同じプロセスを踏んだかは不明だが、一般化を試みるとパターン①の流れは大体このようになる。

例2

例1と同様に考える。

ちゃーばーねーー!
これは「ゴキブリにツッコミを入れるアンガールズ田中」ですね〜

元ネタは

やーまーねー!
これは「山根にツッコミを入れるアンガールズ田中」ですね〜

で、川北側は
「やーまーねー!」
→子音が「a a e 」で構成される単語
→「チャバネ(ゴキブリ)」
なので川北側は「ちゃーばーねー!」になり、
ガク側は
「山根にツッコミを入れるアンガールズ田中」
→「ゴキブリにツッコミを入れるアンガールズ田中」で情景描写を完成させ

ちゃーばーねーー!
これは「ゴキブリにツッコミを入れるアンガールズ田中」ですね〜

上記のひとまとまりのともはるさ~んが完成する。

例3

吹いてみな、虚無僧
これは「リコーダーを勧める長州力」ですね〜

元ネタは

食ってみな、飛ぶぞ
これは「ホタテを勧める長州力」ですね〜

川北側
「飛ぶぞ」
→子音「o u o」の別の言葉
→「虚無僧(こむそう)」 ※すでにここでセンスが爆発している
→虚無僧といえば尺八、尺八は吹く楽器なので「食ってみな」を「吹いてみな」に変換
→「吹いてみな、虚無僧」で川北側が完成
ガク側
吹く楽器として一般的に認知されているもの→「リコーダー」
→「リコーダーを勧める長州力」でガク側が完成し

吹いてみな、虚無僧
これは「リコーダーを勧める長州力」ですね〜

が完成する。これを作った人の頭の中を覗いてみたい。

言いまつがいパターン② 川北側で情景描写し、ガク側で言いまつがいする

パターン①の逆パターン。川北側のフレーズではなくガク側の元ネタを言いまつがいし、川北側のフレーズを情景描写と調和させて完成させる。

例1

中華コレクション優勝は~!いくらと白子のあん肝パジャマ
これは「ツーフーヤ」ですね〜

元ネタは

中華コレクション優勝は~!杏仁豆腐のもこもこパジャマ
これは「フースーヤ」ですね〜

ガク側から考えてみると、
「フースーヤ」
→「u u a」、「u u ヤ」ならなおよし
→「u u 」→「痛風」
→「ツーフーヤ」になる。
川北側は
「痛風」
→「イクラ、白子、あん肝」
→「イクラと白子のあん肝パジャマ」になるので、

中華コレクション優勝は~!いくらと白子のあん肝パジャマ
これは「ツーフーヤ」ですね〜

のともはるさ~んが完成する。

例2

なんでやねん、お前8球団ドラフト1位顔やろ
これは「のも」ですね〜

元ネタは

なんでやねん、お前牛乳石鹸顔やろ
これは「もも」ですね〜

ガク側は
「もも」
→一文字入れ替えて「〇も」にする
→「のも」(野茂英雄)になり、
川北側は
「野茂英雄」
→「8球団ドラフト1位」「トルネード投法」「メジャーリーグ挑戦の第一人者」
→「顔」を付けたら面白そうなのは「8球団ドラフト1位」なので
→「8球団ドラフト1位顔」にして川北側が出来上がり、

なんでやねん、お前8球団ドラフト1位顔やろ
これは「のも」ですね〜

のともはるさ~んが完成する。

一般概念から作る

一般的に「これはこういうもの」と認識されている概念から作るタイプ。

一般概念パターン① 単独概念をひねる

例1

うんこを食いなはれ
これは「パワータイプの京都人」ですね〜

京都人→そろそろ帰ってほしい客人に、ぶぶ漬けを出して遠巻きにその旨を伝えるというステレオタイプが認識されている。
遠巻き←→単刀直入の対比から、究極の直接的な表現→「うんこを食え!」を着想し、京都人のステレオタイプフォーマットに当てはめて完成させる。

例2

0120-ベロベロベロのベロベロベロ
今すぐお電話ください
これは「電話番号を舐める人」ですね〜

フリーダイヤルを読み上げるフレーズに、ゼロゼロ→ベロベロと置換して「電話番号を舐める人」で修飾する。これもいいまつがいの一種といえる。

一般概念パターン② 複数概念のフュージョン

川北側で特定概念の一部をもう1つの別概念の言葉に置換し、ガク側で2つの概念がミックスされた解説を導く。

例1

分け入っても 分け入っても 冷蔵庫
これは「ムキムキ自由律俳句」ですね〜


概念A: 自由律俳句
→分け入つても分け入つても青い山(種田山頭火)
概念B: ボディビルの掛け声
→よっ!冷蔵庫!
の2つが組み合わさっており、「青い山」を「冷蔵庫」に置換し、
「自由律俳句」を「ムキムキ」で修飾して完成させる。

例2

ピロン!「揺れる車体」
これは「初めてカーSEXした時にもらえるトロフィー」ですね〜

概念A: ゲームの演出
→ピロン!と音が鳴り、条件を満たしたチェッカーが表示される
概念B: カーSEX
→外から見た時に車体が揺れる
の2つが組み合わさっている。「ピロン!」と体言止めで「揺れる車体」をくっつけ、
チェッカーの解説として「初めて◯◯したら◇◇」のフォーマットに合わせて「初めてカーSEXした時にもらえるトロフィー」を完成させる。

一般概念パターン③ ただの事実

いや、でもすげーわ
これは「パワータイプの京都人」ですね〜

ひねりはないが、解説調にしたら途端に面白くなる概念をぶつけるストロングスタイル。これを送った人の発見力がえぐい。

他パターンも随時追加予定。

以上

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