移籍コメント
今シーズンのストーブリーグ(2023-2024)は札幌の選手のIn/Outが多く(とりわけOutのほうは内心で吐血するようなしんどい案件が多く)、それらの選手が発する移籍コメントを例年に比べよく読んだ気がする。そんな中、そもそも選手の移籍コメントってどういう傾向があるのか気になったので、他チームのコメントを含めて集計し、諸々の角度から分析をしてみることにした。
集計してみた
集計対象
2023年のJ1リーグ18チームに対しての、加入および他チームへの移籍の際に発表された移籍コメントを集計対象とする。(レンタル延長でもコメントが発表されていれば集計対象とする。また作業の都合上、J2とJ3チーム側で発表されているコメントは今回は集計対象外とした。)
なお、以下に記載の通り札幌〜鳥栖まで順番に人力で集計しているため、タイミングの都合で1月中旬以降の移籍コメントは集計から漏れている場合があることをご了承頂きたい。
集計方法
各チームのニュースリリースから気合いで収集し、Excelに集計した。項目は以下をまとめた。
・移籍元
・選手名
・移籍先
・In/Out区分
・完全/レンタル区分
・コメント本文
・文字数
・集計全体におけるコメントの長さ順位
集計の際の備考
・チームAからチームBへのレンタル復帰はA→Bへの完全移籍扱い。
・チームAからチームBへレンタルされており、継続してチームBへレンタルされる場合はチームA→チームBへのレンタル移籍扱い。
・チームAからチームBへのレンタルが満了し、新たにチームCへレンタルされる場合はチームA→チームCへのレンタル移籍扱い。
集計ファイル(CSV形式)
集計結果
各統計量
平均、最大値と中央値等は以下の通りとなった。
(今回はJ1チーム側での移籍コメントのみを集計したため、レンタルInの件数が極端に少なくなっている)
やはりInよりOut、レンタルOutより完全Outの方がコメントが長くなる傾向にある。
区分 | In/Out | 件数 | 平均文字数 | 最長文字数 | 最短文字数 | 中央値 | 上位25% | 下位25% |
完全 | In | 109 | 137 | 481 | 31 | 123 | 156 | 92 |
完全 | Out | 90 | 292 | 843 | 59 | 243 | 352 | 169 |
レンタル | In | 9 | 121 | 171 | 63 | 119 | 142 | 99 |
レンタル | Out | 79 | 161 | 738 | 36 | 136 | 187 | 96 |
コメントの長さの分布
上記の表について、In(赤)とOut(青)で分布を図式化した。100文字前後では件数がほぼ同じであるのに対し、文字数が増えていくとOutの件数が明らかに多く、Outの方が有意にコメントが長くなる傾向にあることがわかる。
完全移籍(赤)とレンタル移籍(青)の違いを同様に見てみる。こちらも予想通り、完全移籍の方がコメントが長くなる傾向がひとめでわかる。
ピックアップ
集計したコメントのうち、特に文字数が多かったコメントランキングは以下の通り。
第5位:三戸舜介(新潟→海外、749文字)
アルビレックス新潟が自分のことを迎え入れてくれたことが、すべての始まりだと思っています。とても素晴らしいクラブの雰囲気の中、成長を求めて努力し続けるチームメイトと切磋琢磨してきました。だからこそ、今があります。本当にこのチームを選んで良かったです。
自分にとって、プロサッカー選手になることはひとつの目標でした。プロとして歩み始めたとき、自分が海外でプレーすることは、ぼんやりとした夢でしかありませんでしたが、日本のトップレベルや世界のレベルを体感するほどに、もっと上に行きたいと感じ、夢はいつの間にか目標となっていました。
そして、このたびいただいたチャンスに挑戦したいと強く思い、一度きりの人生だからと海外でプレーすることを決断いたしました。新潟で培ってきたものを発揮しながら、チームの信頼の獲得や試合出場を目指し、しっかりと結果を残してチームの勝利に貢献したいです。
また、新潟サポーターの一人ひとりに感謝したいです。世代別の日本代表の活動に参加しているとき、共に参加した選手たちから、「新潟サポーターはすごいね」と、よく言われました。そのたびに嬉しい気持ちになりましたし、新潟を誇らしく感じることができました。そんな皆さんが、ホームでもアウェイでもつくり上げてくださる一体感や熱気に触れ、プレーで応えたいと思いながら戦ってきたつもりです。
自分がアルビレックス新潟を離れることに、いろいろな意見があると思います。正直に言うと、大好きな新潟を離れることは本当に寂しいです。それでも、目指していた場所に挑戦することを決めました。わがままかもしれませんが、これからも応援してほしいです。
三戸ちゃんから、三戸さんと呼ばれるように、がんばってきます!3年間、本当にありがとうございました!
https://www.albirex.co.jp/news/65304/
第5位は新潟からオランダ進出を果たした三戸舜介。
冒頭の「アルビレックス新潟が自分のことを迎え入れてくれたことが、すべての始まりだと思っています。」という書き出しから自分の言葉感が滲み出ており、そこからクラブでの充実した時間の振り返り、海外挑戦への思いを丁寧に述べている。
特筆するポイントは中盤の「世代別の日本代表の活動に参加しているとき、共に参加した選手たちから、「新潟サポーターはすごいね」と、よく言われました。」で、選手に「応援がすごい」と言われると嬉しくなるチョロいサポーターのツボをばっちり心得ている。
最後には「三戸ちゃんから、三戸さんと呼ばれるように、がんばってきます!3年間、本当にありがとうございました!」と同世代の久保建英を意識するようなユーモアで締めくくり、全体を通して海外挑戦への希望に満ち溢れる仕上がりとなった。
第4位:小柏剛(札幌→FC東京、754文字)
「北海道コンサドーレ札幌に関わる全ての皆様、いつも多大なるサポートをありがとうございます。リリースにありますように、この度FC東京に移籍することを決断しました。
https://www.consadole-sapporo.jp/news/2023/12/9651/
特別指定選手の頃を含め、約4年間本当にお世話になりました。この4年間で北海道コンサドーレ札幌というクラブ、また北海道という地に、サッカー選手としても人としても成長させていただきました。怪我により、皆様の期待に応えることができず、もどかしく苦しい時期が多くありました。しかし、どんな時もそばにいてくれる仲間そしていつも僕の復帰を待ってくれ、ピッチに戻った時には熱い応援をしてくれる最高のサポーターが支えてくださったおかげで、今の自分があると思っています。本当にありがとうございました。
大好きなチームを去るという決断をするにあたり、サポーターの皆様に恩返しがしたい、コンサドーレでまだまだ成長したいといった想いと何度も葛藤しました。しかし、ここ最近は怪我や僕自身が伸び悩んでいたこともあり、一度環境を変える必要があると考えこの決断に至りました。僕の力不足でクラブにタイトルをもたらすことが出来ず、そしてたくさんの期待に応えることができず大変申し訳なく思っています。
しかし、コンサドーレでプロサッカー選手としてのキャリアをスタートできたこと、札幌ドームで赤黒のユニフォームを着てプレーできたことは僕の誇りですし、この4年間本当に幸せでした。自分の夢の為に更に成長し、世界の舞台で活躍することで皆様にも誇りに思って頂ける様、精進して参ります。
来季からはFC東京の所属となりますが、これからも北海道コンサドーレ札幌は僕にとって特別な存在です。今後もクラブが活気に溢れることを祈っています。
重ねてになりますが、約4年間本当にありがとうございました。」
第4位は札幌→FC東京への移籍を決断した「グリズリーつよし」こと小柏剛。
注目するポイントは「一度環境を変える必要があると考えこの決断に至りました。」の部分。
サッカー選手の移籍コメントにおける「環境を変えて再挑戦」は、脈無し男性からデートに誘われた女性が使う「いまちょっと忙しいので、予定がわかったらまた連絡しますね!」くらい手垢がついた表現であるが、小柏の言葉からは札幌への思いが残っていながらも慢性的な怪我への苦悩や将来的な海外進出の夢に絡めて、この表現が嘘偽りのない思いであることを感じさせてくれる。
東京でも達者で!すぐ海外行けよ!
グリズリーつよしのゲーフラ、どうしようかな…
第3位:松原修平(札幌→水戸、754文字)
「この度、水戸ホーリーホックへ完全移籍する事になりました。札幌に戻ってきた時、クラブが選手として必要ないと判断したら、現役生活を終え指導者としてこのクラブや北海道の為に貢献したいと考えていました。昨年憧れであったコンサドーレに12年越しに加入し、30歳になった僕にとっては、このクラブで過ごす1日1日が本当に幸せでした。
https://www.consadole-sapporo.jp/news/2023/12/9669/
もちろん選手として試合に出たいのは勿論だったんですが、このクラブの為に今自分が置かれている役割を全うし、クラブの将来のため僕の将来のために過ごしていました。しかし、今年の終わりに入ってから僕の中で変化が起こりサッカー選手としてもっと評価されたいと思うようになりました。ミシャ監督、赤池GKコーチのおかげでサッカー人生で一番成長している2年間を過ごしたと思っています。それを発揮したいとここ最近思っていました。J1のピッチという壁が高く、中々出られない、でもこのクラブの為に役割を全うしたい。。。複雑な感情で、このシーズンオフを迎えていました。
来年もその感情を押し殺し、札幌という大好きなクラブを支えよう、後何年できるかわからないけれど歯食いしばって頑張ろうと思っていました。その中で今回、水戸さんの方から話をいただき急な展開だったんですが、移籍を決めました。
将来のコンサドーレの為将来の僕のためでは無く、今自分がサッカー人としてでは無くプロサッカー選手としてもう一度価値を高められる可能性があるクラブに行く事を決断しました。
大好きな街、大好きなクラブ、大好きなチャント、大好きなサポーター。本当に2年間、僕に夢を見させていただき、夢を叶えさせていただきありがとうございました。サッカー選手として、札幌ドームのピッチに戻って来れる様に、水戸で頑張ってきます。
お世話になりました。」
第3位は同じく札幌から、水戸へ旅立つ松原修平。
ユースで育った札幌にカムバックサーモンを果たし充実した日々過ごしたことや、GKというポジションの特殊性を踏まえて自分の持つ役割と試合に出たい思いとのジレンマを持ち前の文章力で的確に述べ、本筋の終わりに「将来のコンサドーレの為将来の僕のためでは無く、今自分がサッカー人としてでは無くプロサッカー選手としてもう一度価値を高められる可能性があるクラブに行く事を決断しました。」で長文を見事に結んだ。
お元気で!水戸で金の雨を降らせてくれ!
第2位:山根視来(川崎→海外、808文字)
「川崎フロンターレに関わるすべての皆さま、この度MLSのLAギャラクシーに移籍することになりました。昔は嫌なイメージだった等々力陸上競技場がこの4年間で本当に大好きになりました。プレーしていて一番ワクワクするスタジアムです。どんな結果であろうと前向きな言葉で力をくれるフロンターレのサポーターには感謝の気持ちしかありません。そんなみんなとたくさんの勝利を分かち合うことができて本当にうれしかったです。
日本代表に必ずなると決めて移籍してきた4年前、周りを見たら本当の意味でレベルの違う選手たちに囲まれて、たくさんの刺激を受けました。すごい勢いで成長して世界に飛び出していく後輩たち、やっぱりすごいと何度も何度も思わせてくれる先輩方。自分が誰よりも結果を出す。その空気がフロンターレにあったからこそ、今の自分がいます。タイトルを獲り続けるチームの空気を持っているクラブはそう多くありません。だからこそ多くの選手が育ち、多くのタイトルを獲ってこられたのだと思います。
30歳になりベテランと言われることも少しずつ増えてきました。でも、いつも心の中に、生活や文化、言語、サッカーのスタイル、日本とは何もかもが違う、自分にとってより厳しいところでチャレンジしてみたい。そんな思いがありました。このチャンスを逃したくないと思い、この決断をしました。苦しいこともたくさんあった2023年、天皇杯で優勝してフロンターレ全員で泣いて笑えたことが一番の思い出です。4年前には想像ができなかった言葉を、偉大な先輩、後輩、監督、コーチングスタッフ、トレーナーの皆さんからかけていただきました。それだけでも必死に頑張ってきてよかったなと思えました。
4年間という短い間でしたが、本当に濃い毎日を過ごすことができました。川崎フロンターレは日本サッカーにとって、本当に価値のあるクラブだと信じています。4年間本当にありがとうございました」
https://www.frontale.co.jp/info/2024/0106_1.html
第2位は驚異の800文字越え、川崎からMLSへ移籍する山根視来。
「昔は嫌なイメージだった等々力陸上競技場がこの4年間で本当に大好きになりました。」から始まり、川崎に移籍して自身に起きたポジティブな変化を2段落目まで丁寧な書きぶりで振り返っている。
移籍に対する思いが表出しているのは3段落目で、「生活や文化、言語、サッカーのスタイル、日本とは何もかもが違う、自分にとってより厳しいところでチャレンジしてみたい。」からは純粋なサッカー選手としてのステップアップだけではなく、いち職業人としての成長を求める価値観が誤解なく伝わり、最強チームの一角である川崎を離れる経緯が納得いくものになっている。(MLSも普通にすごいが)
第1位:登里享平(川崎→C大阪、843文字)
「はじめに、能登半島地震によりお亡くなりになられた方々に深く哀悼の意を表すると共に、被災された方、ご家族や関係者の皆様に心からお見舞い申し上げます。また、被災者の救済と被災地の復興支援のために尽力されている方々に深く敬意を表します。予断を許さない状況が続いていますが、被災地の皆様の安全と、一日も早い復興をお祈り申し上げます。
フロンターレを愛する皆様へこの度セレッソ大阪へ移籍することを決断しました。
夢だったプロサッカー選手をスタートさせてくれたのも、成長させてくれたのも、優勝させてくれたのも、いろいろな景色を見させてくれたのも、すべてフロンターレです。日々高まるフロンターレへの思いや愛、まだまだフロンターレでやるべきこと、自分にしかできないこと、フロンターレを強く大きくしていくこと、それは自分の使命だと思っていました。これからも愛するフロンターレのために、そしていつかフロンターレで引退することもイメージできていました。
ただ今回のオファーを頂き、キャリアを歩んでいくなかで自分に足りないものは何かなど、いろいろ考えました。慣れ親しんだ場所を離れることで、見えてくるもの、感じるもの、今の自分が想像できないようなものが、また新しい自分を発見させてくれるんじゃないか? それが人としても選手としても、さらに大きく成長させてくれるんじゃないか? と思い、この決断に至りました。
この決断に対し、さまざまな思いや意見があると思いますが、それを上回る覚悟はできています。
応援してくれなんて言えません。
どうか見守ってくれたらうれしいです。この15年間、言葉や文章では伝えられないほどの幸せな時間を過ごしました。ファン、サポーターの方たちはもちろん、常に人に恵まれて、たくさんの大好きな人たちに出会いました。フロンターレで過ごした日々はかけがえのない宝物です。本当に感謝しかありません。本当に幸せでした。
15年間愛してくれてありがとうございました。
登里享平」
https://www.frontale.co.jp/info/2024/0106_3.html
第1位は843文字の登里享平。
印象深いのは「応援してくれなんて言えません。 どうか見守ってくれたらうれしいです。」の部分。主力が移籍する案件でよく見る「ウンタラカンタラチームは変わりますが変わらず応援してくれたら嬉しいですウンタラカンタラ」でお茶を濁す表現が跋扈する中、それらとは一線を画して「応援してくれなんて言えません」と川崎サポーターを気遣う表現に、登里の誠実な人間性が窺える。
ということで2位・山根と1位・登里で川崎が長編コメントのワンツーフィニッシュを飾った。
ちなみに:完全移籍Outで最も短いコメントは?
一方、完全移籍Outで最も短かったのは札幌から北九州に移籍した大谷幸輝(67文字)。同じく札幌から盛岡へ完全移籍移行した「あっさりコメントの巨匠」西大伍をも上回る簡潔さであった。多くを語らない、本物のサバサバ女子のようでかっこいい。
「ギラヴァンツ北九州に所属することが決まりました。札幌にいた3年間、本当に楽しかったです!どこかでまた会える日を楽しみにしています!」
https://www.consadole-sapporo.jp/news/2023/12/9666/
Chat-GPT(3.5)に移籍コメントを書かせてみよう
最後に、文字数TOP5のコメントをミックスさせてChat-GPTに「ぼくのかんがえたさいきょうの移籍コメント」をジェネレートしてもらうことにした。
できあがった移籍コメントは以下の通り。
ーーー
この度、自分のサッカー人生に新たな一歩を踏み出すことになりました。15年間、(自チーム)で過ごした時間は、私にとってかけがえのない宝物でした。このクラブでの日々は、成長や挑戦、そして幸せな思い出で満ち溢れていました。
自分にとってプロサッカー選手になることはひとつの目標でした。(自チーム)での経験を通じて、私は日本のトップレベルや世界のレベルを目指したいという夢を抱くようになりました。そして、このたびのチャンスを活かすために、新たな環境への移籍を決断しました。
(自チーム)のサポーターの皆様には心から感謝しています。あなたたちの熱心な応援が、私を支え、成長させてくれました。新たなクラブでも、同じような情熱と愛情を持ってプレーし、サポーターの方々に感謝の気持ちを伝えていきたいと思っています。
この決断には葛藤もありましたが、自分の成長と夢に向かって進むためには必要な一歩だと感じました。今後も、(自チーム)での思い出や経験を胸に、新たなクラブでの挑戦に全力を注ぎます。
15年間愛してくださった皆様に心から感謝いたします。これからも私のサッカー人生を温かく見守っていただけると嬉しいです。ありがとう、そしてさようなら。(自チーム)への愛は永遠に続きます。
ーーー
結論
Chat-GPTはポエマー。
以上
付録:グラフ出力の実装
[集計ファイル]に掲載のCSVを用いて、matplotlibで出力。
%matplotlib inline
import numpy as np
import pandas as pd
import matplotlib.pyplot as plt
import seaborn as sns
import matplotlib
font = {"family": "Hiragino Maru Gothic Pro"}
matplotlib.rc('font', **font)
coms = pd.read_csv("移籍コメント.csv")
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out_coms = coms[coms["InOut"] == "Out"]
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sns.distplot(out_coms["文字数"], kde=False, bins=20, color="c", label="Out")
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#完全移籍:per、レンタル移籍:loan
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loan_out_coms = out_coms[out_coms["区分"] == "レンタル"]
sns.distplot(per_out_coms["文字数"], kde=False, bins=20, color="r", label="完全移籍")
sns.distplot(loan_out_coms["文字数"], kde=False, bins=20, color="c", label="レンタル")
plt.legend(loc="upper right")