東日本最強の猫島「田代島」攻略ポイント

旅行/生活

どこにある?(宮城県石巻市)

宮城県石巻市の本土から10kmほど離れた有人島。「バキ」の最強死刑囚ドリアン並の遠泳力が無ければフェリーに乗って向かう。

自治体公認猫島

日本には猫がたくさん生息し、所謂「猫島」と言われる島がいくつか存在する。ただしその中には愛媛県大洲市の青島のように、自治体が公式に猫島としてアピールしていないところも半分近くあり、猫に会いに行くために島へ赴くのが不埒な動機に思われてしまうということもあるかもしれない。

その点、田代島は宮城県石巻市のサイトでめいに「猫島」であることを認定しており、フェリーの待合室では猫ちゃんのフォトブックや島の猫スポットマップが置いてあったり、本土発着所付近の石巻げんき市場では猫グッズを販売しているほどの力の入れようを見せている。猫ちゃんと触れ合いたいという欲望を隠さず両手を振って訪問しよう。

田代島の紹介 - 石巻市

まずは!フェリーの時間を認識しておく

東京から行くときは新幹線でまずは仙台(1.5h程度)、そこから在来線の仙石東北ライン(1.0h程度)に揺られて石巻に到着し、石巻駅から徒歩15分程度の中央発着所から「シーキャット」に乗って田代島を目指すことになる。

ここで最も気をつけないといけないのは、石巻本土を往来するフェリーは1日2往復しか無いということである。

運航情報 ダイヤ of ajishimaline.com
宮城県の石巻から田代島・網地島・鮎川を結ぶ航路をご案内します。 最新のダイヤ情報ご案内のページ

石巻駅から徒歩15分程度の中央発着所より9:00発の第2便、12:30発の第3便2本のどちらかで田代島に行くことになる。その前後にも1本づつ往復ダイヤがあるのだが、第1便は石巻本土からは出ておらず、第4便は石巻本土まで行かないルートとなっているため観光便でないことを抑えておこう。

朝9時の第2便に乗る場合は遅くても石巻に8:30着、逆算すると仙台駅7:24発の仙石東北ラインに乗る必要がありちょっと現実的で無いスケジュールになるため、乗るとしたら12:30の第3便となる。フェリー賃は往復で2,500円。

猫目当てで田代島へ行くときは仁斗田港で降りることになるので、13:14-14:36の約80分間滞在となる。ちょっと短く感じられそうが十分に楽しめるので、島に着いたら仁斗田港発の時間だけ気をつけながら行動しよう。仁斗田発を逃すとその日は島から帰れないのでとにかく時間に気をつけること!(大事なことなので2回書きました)

田代島ショートステイの散策ルート

滞在時間が80分程度と短いので、仁斗田港〜猫神社まで歩いて帰ってくるルートでちょうどよく時間が埋まる。片道徒歩で1.4km、20分程度。

仁斗田港周辺

第1の密集スポット。漁業や釣りの人がお魚をあげるので、丸々とした猫ちゃんが多いのが特徴。

道中の段差

第2の密集スポット。ここの猫ちゃんはあまり人慣れしていないように見える(近接したら離れていく)ので、近くで撮影させていただきつつ、無理に接触を試みないようにしよう。

島の駅 にゃんこ共和国

第3の密集スポットにして田代島最大の猫スポット。喫茶可能な島の駅があり、ここのテラス席で猫ちゃんたちが伸びている。かなり人慣れもしているので、ここまでの徒歩の疲れも癒すべく思う存分モフらせていただこう。

猫神社

今回の散策ルートの終着点(折り返しポイント)。猫はそんなにいないけど、田代島がなぜ猫島になったのかのかを知る上では欠かせないスポットである。猫明神とともに、その説明が書かれている看板がある。

田代島では昔、マユの生産が行われていて、ネズミからマユを守るために、ネコが飼われ大事にされていました。
 また、田代島では昔から大網(大謀網)が盛んで、最盛期には7ヶ統もの大謀網があり、そのために総元締めが存在しました。
 大網に従事する漁師は気仙沼方面からと島の人たちであり、番屋という小屋を島の場所場所に構え寝起きしていました。番屋付近には食料となるものも豊富で食べ残しなども多く、自然に猫が集まってきたそうです。
 漁師たちは、猫の動作などにより、天候や漁模様などを予測していたようです。網の設置には錨の代わりに現在は袋に砂や小石を詰め込んだ土俵を使用していますが、昔は岩を崩してその岩を結んで使っていました。
 人が移動するところには、猫たちもウロウロと移動してきていたため、ある日岩を崩していたら、その1つが猫に当たり死んでしまったそうです。
 総元締めは、常に大事にしている猫だから可愛そうなことをしたと心を痛め、その死んだ猫をねんごろに葬ったとそうです。それが現在の猫神様ということです。

仁斗田港へ戻ってフェリーに乗る

道中の猫ちゃんを愛でつつ猫神社まで辿り着いたら、大体残り40分弱くらいになっていると思われるので仁斗田港へ20分かけて歩く。復路は下り道になるので行きより気持ち良く歩ける。

仁斗田港へ着くと猫客と釣り客の人でごった返しており、フェリー待ちの行列が100人くらい居るが問題なく乗れるので安心して乗船を待とう。

帰りのフェリーは「門脇発着所」で降りて震災遺構と復興祈念館へ

行きは「中央発着所」から乗るのがアクセス的に良いが、帰りは(上り方向で)1つ手前の発着所「門脇発着所」で降りると、5分ほどですぐ復興祈念公園に行ける。

広い公園からは海や、窓ガラス等が津波に破壊され構造物としてのみ取り残された学校(門脇小学校)が見える。また大きな資料館が開いており、現地で何が起きたのかという観点を中心に記録が克明に残されている。

帰りの旅程に少しでも余裕があれば門脇で降船してこのあたりを見ていこう。

※駅までは徒歩30分弱なので、そのあたりは頑張って歩く感じで

おわり

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